フィリピン国 コロナ禍による規制レベルの説明

2021.04.14

フィリピンの新型コロナ感染状況・死亡者数および街中の様子



2020年8月に第1波のピークを迎え減少傾向になっていたが、1月上旬から再拡大し危機的な第2波に見舞われている。
現時点で、1日あたりの新規感染者数は10,000人を超え、第1波のピークを遥かに超える勢いで拡大しており、感染者累計は87万人以上、死亡者数の累計は1万5千人以上となっている。

感染拡大防止策としては、変異種の流入を最小限にするため、入国者数を1日1,500人に制限することを発表した。
それに関連し、セブパシフィック航空は日本線全便を4月18日まで運休している。

また、国内対策は、個人、事業者に対して接触追跡が行えるアプリ「TRAZE」の利用が義務化されている。
このアプリは接触追跡を目的としたもので、具体的にはQRコードをショッピングモール・大きな病院および商業複合施設の各店舗や各事業所での入退出の際に読み取りが行われる。さらに、マスク、フェイスシールドの着用も義務化されている。

コロナウイルスワクチン対策はノバック社のワクチン接種が開始されているが、現時点の総接種回数は92万回以上。

国内における規制は地域ごとに4つのレベルに分け制定している。
規制の強い順にECQ、MECQ、GCQ、MGCQ。

●対象地域
①ECQ
対象なし

主な規制内容
・午後6時から翌午前5時までの夜間外出禁止。
・医療品や活必需品を購入する場合を除き原則外出禁止
・食品店、薬局等重要とされる店舗に限って営業可。


②MECQ (4月30日まで)
マニラ首都圏全域、ブラカン州、カビテ州、ラグナ州、リサール州、サンティアゴ市(イサベラ州)、キリノ州、アブラ州

主な規制内容
・午後10時から翌午前5時までの夜間外出禁止。
・食品店、薬局等重要とされる店舗に限ってモールは営業可。
・飲食店はテイクアウトとデリバリーのみ営業可。


③GCQ(4月30日まで)
アバヤオ州、ベンゲット州、イフガオ州、カリンガ州、カガヤン州、イサベラ州、ヌエヴァ・ヴィスカヤ州、バタンガス州、ケソン州、タクロバン市、イリガン市、ダバオ市、南ラナオ州

主な規制内容
・午後10時から翌午前5時までの夜間外出禁止。
・生活必需品の買い物、病院受診、一部の屋外運動、許可された業種での業務・通勤以外は外出禁止。
・一般店舗は一部営業可。
・マッサージ店は営業不可。
・レストランは収容定員の30%を上限に店内飲食可。
・ショッピングモール、病院、薬局、銀行は営業可。


④MGCQ
上記以外の全地域

主な規制内容
・午後10時から翌午前5時までの夜間外出禁止。
・生活必需品の買い物、病院受診、一部の屋外運動、許可された業種での業務・通勤以外は外出禁止。
・一般店舗は一部営業可
・マッサージ店は営業不可。
・レストランは店内飲食不可(デリバリー、テイクアウトのみ)
・ショッピングモール、病院、薬局、銀行は営業可。
 
フィリピン:新型コロナ 各地域(州・地域・市)ごとの規制詳細
▼ダバオ市内
・ダバオ国際空港を経由してダバオ市に行く場合は、事前の「PCR検査」または「フィリピン赤十字による唾液検査」実施義務有。
・ダバオ市政府の「Safe Davao QR」(ダバオ市政府の接触追跡システム)のダウンロード。

▼セブ州、セブ市
・セブ外の州からセブ市に移動した場合、一部を除いて、フィリピン保健省認定検査機関からセブ市到着前72時間以内に取得されたRT-PCR検査の陰性証明書が必要。
・旅行管理システムに登録し、TCP(Travel Coordination Permit)またはTPP(Travel Pass Thru Permit)を取得が必要。
・到着する港で症状の有無チェックがある。症状がある場合はRT-PCR検査が行われ、陰性の場合でも、観察下で14日間の自宅隔離が勧告される。
・トランジットでセブ市内に入域する者場合も旅行管理システムに登録し、TPP(Travel Pass Thru Permit)の取得が必要。


引用元:新型コロナ×海外旅行・海外出張情報サイト
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